@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00010673, author = {下平, 弥生 and 宮﨑, 眞}, journal = {岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要, The journal of Clinical Research Center for Child Development and Educational Practices}, month = {Mar}, note = {21世紀に入り,特別支援教育をめぐる現状が大きく変わりつつある。  2007年4月から特別支援教育が学校教育法に位置付けられた。さらに,学習指導要領の改訂で,障がいの重複化・多様化に応じた指導の充実のため,特別支援学校における自立活動の現行内容5区分に,新たに「人間関係の形成」の内容を設けることとなった(文部科学省,2008)。下山(2007)はそのような変革の流れの中で,的確な実態把握や指導の根拠(エビデンス)を明確にした目標設定,評価による改善といった自立活動の充実が今後一層求められる,と述べている。  筆者の勤務する知的障がい領域の特別支援学校において,自立活動の個別の指導計画を調べると,自閉症を併せもつ児童生徒については特に「コミュニケーションにかかわる内容」の目標設定が多い。  しかしながら,自立活動の時間の指導や教育課程全体をとおして,具体的にどのような指導を行うならば自閉症児者におけるコミュニケーションの力が伸びていくのかという課題について,多くの教員が試行錯誤の中にあるといってもよい。そのため,個別の指導計画作成において抽象的な目標設定と支援の手立て設定に留まってしまい,結果として評価も暖味なものとなり,コミュニケーションスキル獲得のための継続的な指導・支援が困難となることが少なくない状況が懸念される。  自閉症児者におけるコミュニケーションスキルの困難性を表す例として,以下が述べられている(Richman,2001)。要求を言葉で表現できたとしても目線が全く合わず,適切な身振り動作を伴わない,耳に入ったお気に入りのフレーズを用いて無関係な会話を突然始める,覚えた言葉を日常生活の中に応用して使うことが困難であるなどである。また,具体物の名詞は簡単に覚えても抽象的な概念や事物の関連性をなかなか理解できず使えない,言葉や文章が言えてもそれを自発的に意味のある会話に作り上げることが難しく一方的な話題になってしまう,といった課題も挙げられている。  そこで,自閉症児者に関するコミュニケーションのより効果的な指導方法について,先行研究を参考に実践研究を進め,その成果と課題を明らかにすることを目的として,本研究に取り組むこととした。}, pages = {235--244}, title = {自閉症のコミュニケーション指導法に関する研究 : スクリプト・スクリプトフェイディング法による自発的会話スキル促進}, volume = {8}, year = {2009} }