@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00010976, author = {我妻, 則明}, journal = {岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要, The journal of the Center for Educational Research and Practices}, month = {Apr}, note = {不登校の中学2年生の男児に対して,家庭訪問という形態で森田療法的な介入を,5か月間に15回,実施した。その結果,次のような示唆が得られた。 ①登校したくても登校できない神経症タイプの不登校に対しては,現実の課題を解決するという森田療法的介入方法が適応できることが示唆された。 ②家庭訪問という介入形態を取る場合は,親との面接は家庭以外の場所で行うべきである。父親の協力が得られない場合は,母親のみの面接でもやむを得ない。 ③子どもの面接者と親の面接者を同一にするかどうかはケースによるが,親のあせりが強いため親の面接者が共振れを起こしそうな場合,あるいは,親が面接者を通して自分の思い通りに子どもを支配しようとする欲求が強い場合は,子どもの面接者と親の面接者は同一にしないほうがよい。 ④不登校の後期,あるいは危機状況の場合は容易に面接に入れるが,必ずしもラポールが充分に形成されているわけではないので,安易に登校刺激を与えるべきではない。 ⑤家庭訪問という治療構造を持つ場合,面接が拒否されれば治療構造が安易に崩壊してしまうため,自らが学校あるいは勉強といった話題を出してきた時に限って,その話題を中心に話をし学校や勉強に焦点を合わせた面接をするという技法が有効であることが示唆された。}, pages = {63--72}, title = {家庭訪問による森田療法的介入をした不登校児の一事例}, volume = {9}, year = {1999} }