@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00011277, author = {土井, 宣夫 and 菅野, 正人}, journal = {岩手大学教育学部研究年報}, month = {Mar}, note = {岩手山(2038m)は,東西約13kmに配列する岩手火山群東部に位置する大型の成層火山で,ほぼ東経141度線を境に,西側の西岩手山と東側の東岩手山に分かれている。  岩手山は,1998年を中心に活発な地震・火山活動を示した。このイベントは,1997年の地下浅所の地震活動にはじまり,1998年2月には火山体の地殻変動も加わって,活発な地震・地殻変動となった(浜口,2006)。1999年3月以降,西岩手山で広域の噴気活動が生じた。また,1998年9月3日岩手山南西麓を震源とした「岩手県内陸北部の地震」(気象庁マグニチュードM6.2;速報値M6.1)は,岩手山西方の三ツ石山付近を中心とする火山性隆起が進行するなかで,近接する活断層が変位して生じた地震として注目された。こうした1997年以降続いた地震・火山活動(以下1998年イベントと略)を受けて,植木・三浦(2002)は,岩手山周辺域を含むやや広い範囲で種々の地震活動が同時に活発化した事実から,そのメカニズムの解明が課題であると指摘した。  この課題を検討する一手法として,1998年イベントで岩手山に発生した種々の事象を,過去に岩手山で発生した事象と比較して解析する方法が考えられる。そこで本論では,気象庁「地震カタログ」に着目し,これに掲載されている1926年から2005年までの自信をもとに,地震発生の特徴を整理し,岩手山の噴気記録と合わせて解析した。  その結果,岩手山周辺域で発生する地震の発生時期,発生領域とその推移等が明らかになり,1998年イベントと類似の現象が過去にも発生していたことが見出された。これにより,噴火に至らないマグマ貫入の存在と地震発生のメカニズムが推定された。本内容は,岩手火山の地震―火山活動のメカニズムを示すものとして重要と考えられるので報告する。なお,本論は2006年10月開催の日本火山学会で発表した内容(土井・菅野,2006)に,新たな考察を加筆したものである。}, pages = {1--16}, title = {岩手火山周辺域の1926年から2005年の地震 : 火山活動}, volume = {75}, year = {2016} }