@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00011281, author = {中村, 好則}, journal = {岩手大学教育学部研究年報}, month = {Mar}, note = {中学校の方程式や関数のグラフの利用等の単元でよく用いられる題材に旅人算がある。旅人算は中学校受験や就職試験等にもよく出題され,生徒にとってはつまずくことも多く,苦手な問題の1つである。その原因として,旅人算では,問題に登場する2つのもの(人や自転車,自動車,列車等)に動きがあり,それらの動く方向や速さ,出発する位置や時刻等も問題によって異なることが考えられる。そのため,生徒にとって問題場面を正しく理解することはそう容易なことではない。このような問題(旅人算)での継続的なつまずきは数学に対する自信や学習意欲の低下にも繋がり,数学嫌いの生徒を増やすことにもなりかねない。旅人算の問題場面の理解支援は中学校の数学指導における重要な検討課題の1つと言える。生徒が旅人算の問題場面を正しく理解し,自立して問題解決ができ,成就感や達成感が得られるようになるための教材や指導法の開発が必要である。  一方,近年,中学校にもICT が整備され,数学指導においてもそれらの活用が期待されている。ICTの機能を有効に活用することで,数学の問題場面を視覚的にしかも動的に提示すること(動的視覚化)や,画面上に描かれた図やグラフ等を操作し問題を発展的に探究する活動(発展的探究)を構成することが可能である。ICTを活用し動的視覚化と発展的探究を数学指導に取り入れることで,多くの生徒が苦手意識を持っている旅人算の問題場面の理解を支援できる可能性がある。  そこで,本研究では,旅人算の問題場面の理解支援に焦点を当て,ICTを活用した動的視覚化と発展的探究を取り入れた指導の可能性を考察する(研究目的)。そのために,まず初めに,旅人算の種類(第2章第1節),旅人算の中学校の教科書での取り扱い(第2章第2節),全国学力学習調査の旅人算に関する問題の結果(第2章第3節),中学生を対象とした旅人算調査の分析結果(第2章第4節)を基に,中学生の旅人算の問題場面の理解の様相を明らかにする。次に,旅人算の問題場面の理解を支援する手立てとして,ICTを活用した動的視覚化と発展的探究を提案し(第3章),それらを取り入れた指導の可能性を考察する(第4章)。最後に,本研究のまとめと課題を述べる(第5章)。}, pages = {71--87}, title = {ICTを活用した動的視覚化と発展的探究を取り入れた指導の可能性 : 旅人算の問題場面の理解支援に焦点を当てて}, volume = {75}, year = {2016} }