@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00011289, author = {本村, 健太}, journal = {岩手大学教育学部研究年報}, month = {Mar}, note = {現在、筆者は岩手大学教育学部芸術文化課程美術・デザインコースにおいて「映像メディア研究室」を開設している。また、大学院工学研究科デザイン・メディア工学専攻では「映像メディア表現」の領域を担当している。しかしながら、ここで「映像メディア」といっても、筆者は映画やドラマなどに携わるような職業としての映像制作の経験を基に映像技術の開発研究や職業訓練的な教育を行っているわけではない。筆者の第一の研究課題は、世界遺産にも登録されているドイツの芸術学校「バウハウス」についてである。本稿ではこのバウハウスについては述べないが、その研究を通して学んだ未来への視座と実験的精神は、筆者自身の教育研究の姿勢として大事にしているものである。 筆者はこれまで、バウハウスの芸術に関わる理念の今日的な展開を試みることを念頭に置き、あえて「映像メディア表現」に関わる実践研究を中心に行ってきた。映像を中心に総合芸術的な表現の可能性を検証することも文化研究の課題となりえる。このような背景によって、筆者の研究室では、教育研究機関としての岩手大学に従来から存在した研究領域を継承したり、新たな表現の領域を加えたりしているうちに、イラストレーション・漫画・映像・アニメーション・グラフィックデザイン・Web デザイン、メディアアートなど、様々な領域の表現を所属学生が取り組む状態となった。昨今の分析的な「クリエイティブテクノロジー教育」1)においては、制作における論理的・体系的な教育の方法論が試みられつつあるが、未だ現状としては、創造活動の暗黙知や経験知の不足を補うため、それぞれの現場経験者を大学に招き、学生に刺激を与えることは、学生の知見を広め、学習意欲をもたらす動機づけのためにも大きな意味がある。  このように学外から筆者の研究室と関わりをもつ現場経験者の一人が、アニメーションディレクター寺田和男氏である。本稿では、アニメーションディレクターとしての寺田氏の紹介とともに、氏がディレクターを務めたアニメーション『FLAG』を特に重要な成果の事例として、以下に取り上げることにする。(寺田氏に関する記述の多くは、筆者が寺田氏本人に取材したものである。)}, pages = {51--67}, title = {アニメーションディレクター寺田和男}, volume = {74}, year = {2015} }