@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00011293, author = {遠藤, 孝夫}, journal = {岩手大学教育学部研究年報}, month = {Mar}, note = {教員として必要な資質能力とは何か、そしてそれを如何に育成するか。この教員養成及び教師教育の最重要課題に、本稿は教員を目指す学生の自己変革までをも含む人間形成としての教員養成という視座から、主としてヴァルドルフ教員養成を事例として迫ろうとするものである。 教員に必要な資質能力については、実に多様な考え方がある。例えば、平成17年10月の中央教育委員会答申「新しい義務教育を創造する」では、優れた教員に求められる要素を次の3点にまとめている。すなわち、①教職に対する情熱(教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感、常に学び続ける向上心等)、②教育の専門家としての確かな力量(子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級作りの力、学習指導・授業作りの力、教材解釈の力等)、③総合的な人間力(豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質、同僚と協力する能力等)の3要素である。この中教審答申の考え方は、教員に求められる資質能力の構成要素が問われる際の典型的なものと言える。しかし、こうした捉え方には大きな問題を指摘しなければならない。それは、ここで挙げられている3つの資質能力が、単に並列的に列挙されるに止まっており、要素間の質的な関係や構造、これらの資質能力を貫徹する基盤的な要素は何かということが考慮に入れられていないことである。端的に言えば教員という一個の人格や人間としての根源的在り方の次元から資質能力が捉えられていないという問題である。}, pages = {107--108}, title = {《人間形成》としての教員養成とヴァルドルフ教員養成の特質 : 「芸術的訓練」の人間形成的役割}, volume = {74}, year = {2015} }