@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00011303, author = {上濱, 龍也 and 清水, 茂幸 and 澤村, 省逸 and 清水, 将}, journal = {岩手大学教育学部研究年報}, month = {Mar}, note = {携帯電話は、1979年にサーピスを開始した自動車電話に始まり、ショルダーフォン、さらに1987年に初めてハンディタイプの無線電話が登場した。その後、小型化が進み、90年代後半にはメールサーピスが開始され、携帯電話は単なる移動電話から幅広いコミュニケーションツールになってきた。さらに99年にはインターネットにも接続できるようになり、情報ツールへと変化しその後の10年間で電話、メール、インターネット、カメラ、テレビと複合的な情報・コミュニケーションツールヘ進化してきた。この急速な進化を経て、近年では携帯電話と小型パソコンの機能が統合されたスマートフォンへと機能の高度化が進んできた。このように、急激に進化してきた携帯電話であるが、総務省の調査結果によると、1993年ではその普及率はわずかに3.2%であったが、2000年には78.5%、2011年には94.5%と矩期間で保有率が90%以上になった。 現在主流になりつつあるスマートフォンについて「スマートフォンユーザーの実態把握調 査」 によると、使用者の74.5%がスマートフォンを“生活必需品"と思っていることが明ら かとなり、「情報収集がしやすい」51.9%、「遊び道具である」42.6%、「パソコン代わりに使う」41.7%、「時間を効率的に使える」36.3%、といった意見があった。また、アプリケーションについては、無料/有料問わず「ゲーム」、「交通/地図」、「ビジネス」などの使用が多く見られ、使用方法については、「趣味・実益派」、「通話・メール中心派」、「エンタメ派」など多様な使用形態に分かれていた。これは、以前の通話を中心とした携帯電話の使用実態とは変化し、情報端末ツールとして使用されることが多くなったことを示している。 これまで、情報端末ツールはパーソナルコンピュータを介したネットワークがその役割を担ってきた。しかし、同時に個人ユーザーが増加し、インターネットゲームなどの長時間使用、インターネット上の掲示板を利用したいじめ、恐喝や殺人などの凶悪犯罪予告の事例がみられるなど、様々な社会問題も起こってきた。戸部らはインターネット依存傾向とメンタルヘルスおよび心理・社会的変数(人間関係、コミュニケーション、攻撃衝動、規範意識等)間の有意な関連性を明らかにし、インターネット使用と心理・社会的発達等の関連を検討する際には、使用時間以上に依存傾向に着目する必要があることを示した。また中学生・高校生の携帯メール送信頻度がメンタルヘルスや心理・社会的問題性と関連していることを示した。機能の多様化やスマートフォンの普及に伴って、今後携帯電話においてもこのような問題がこれまで以上に発生する可能性が考えられる。 そこで本研究は、携帯電話の所有率がほぼ100%となり、なおかつ比較的自由に使用の機会がある大学生を対象に携帯電話の使用状況と依存傾向について明らかにすることを目的とする。}, pages = {1--10}, title = {大学生における携帯電話の使用状況と依存傾向について}, volume = {72}, year = {2013} }