@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00011359, author = {玉澤, 友基}, journal = {岩手大学教育学部研究年報}, month = {Feb}, note = {現行の学習指導要領では,文字を書くことに関する学習は,小・中学校では国語科書写として位置付けられ,その内容は実用性に限定されている。高等学校では芸術科書道として位置付けられ,実用性を高めながら芸術性を学習するようになっている。  しかし,実態は,小・中学校では,「書写」と言わずに「書道」や「習字」と言った呼称が日常的に使用されたり,「文字を美しく書く」と言った表現がなされたりして,教師の間には書写と書道をほとんど同様に捉え,学習指導要領の趣旨が正確に認識されていない場面も見かける。また,教師の書写能力と指導力の不足,児童生徒の書写能力の低下も指摘されている。  高等学校においては,書道専門の教員が指導している場合が多く,小・中学校とは問題を異にするが,「書写で学習したことを忘れなさい」というような指導をされたり,かつては「概念崩し」という言い方で,書写の学習の否定とも取れる指導がなされている場面も見かけた。「書写能力向上」が「漢字仮名交じり書」の必修化と共に指導要領に盛り込まれたが,実用的な読み易い文字を書くことと,個性的で多様な芸術表現の文字を書くことは矛盾と対立を持つ二つの文字の学習が含まれていると言ってもよく,問題点が整理されないままである。学習指導要領改訂に向けての論議の中でも,「書写能力の向上」「小・中学校の国語科の書写からの一層の円滑な接続を図ること」が課題として挙げられている1)。  本稿では,このような実態を踏まえ,書写能力を向上させつつ,書写から書道の円滑で一貫性ある指導をいかに構築するか,三つの視点から考察してみたい。}, pages = {71--79}, title = {書写・書道の関連指導に関する考察 : 楷書指導を中心に}, volume = {68}, year = {2009} }