@misc{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00012524, author = {下平, 弥生}, month = {}, note = {21 世紀に入り10 年が過ぎ, 特別支援教育をめぐる現状が大きく変わりつつある。福祉の分野では, 2001 年にWHO( 世界保健機関)は, 人間の生活機能と障がいを記述する共通言語とするために国際生活機能分類( ICF , International Classification of Functioning , Disability Health) を発表した。これは, 人間と環境との相互作用モデル, または医学モデルと社会モデルの統合モデルともいわれ, 障がいを個人と環境との関係でとらえたものである。また,我が国においては,2002 年に障がい者基本計画が策定され,2004年に発達障がい者支援法,2005 年に障がい者自立支援法が成立した。教育界においては, 2007 年(平成19 年) 4 月から,「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ,これまでの特殊教育の対象の障害だけでなく,その対象でなかったLD,ADHD,高機能自閉症も含め, すべての学校において, 障がいのある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなった。「特別支援教育」とは,障がいのある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立ち, 幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し, そのもてる力を高め, 生活や学習上の困難を改善又は克服するため,適切な指導及び必要な支援を行うものである( 文部科学省,2008)。さらに,2008 年の学習指導要領の改訂に伴い,特別支援学校における自立活動の領域と内容の見直しが図られた。指導の根拠( エビデンス) を明確にし, 的確な実態把握や目標設定, 小中学校での活動をこれまで以上に想定し, モデルとなるような指導方法や内容の発信に対する期待といった自立活動指導の改善・充実が求められている( 下山, 2009)。そのような状況の中, 筆者の勤務する知的障がい領域の特別支援学校においても, 時間割に自立活動が位置づけられている重複学級はもとより, 学校生活全体で配慮をしながら自立活動に取り組む通常学級においても児童生徒全員が個別の指導計画のもと自立活動の学習を行っている。自立活動の指導目標で「コミュニケーションにかかわる内容」を設定している割合が高く, 特に自閉症の児童生徒で多くみられる。}, title = {自閉症児のコミュニケーション指導法に関する研究 ―スクリプト,スクリプト・フェイディング法による自発的会話スキルの促進―}, year = {2010} }