@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00012648, author = {天木, 桂子}, journal = {東北家庭科教育研究}, month = {May}, note = {平成10年12月に文部省から出された中学校学習指導要領の改定により,「技術・家庭」の家庭分野は,A生活の自立と衣食住とB家族と家庭生活の2つとなった。うち,A生活の自立と衣食住の内容の一つである「衣服の選択と手入れ」では,指導事項として「衣服と社会生活とのかかわりを考え,目的に応じた着用や個性を生かす着用を工夫できること」とあり,保健衛生的な着方を中心として行ってきたこれまでの指導から,個性重視の指導への転換を考えなくてはならない状況となっている。これ以前に示された学習指導要領でも,着用,着方に関する内容はあったが,「活動にふさわしい着方」や「時,場所,目的にあった外出着の着装」,「中学生らしい着用」などのように,いわゆる常識や一般論で語られる範囲の内容にすぎなかった。さらに,平成元年の学習指導要領に基づく指導書では「個性的な着用の指導の文言があるもの,教科番での取り扱いもわずかで,それほど重視されていないことは明らかであった。 今回の指導要領改定が実施される平成14年度からの教科書では,「個性を生かす着用」に関する記述がこれまでより大幅に増え,しかも「自分らしく」「似合う」「流行」「コーディネート」などの新しい概念がキーワードとして登場している。このことは,これまでの被服教育における着装教育の中心が「身体的快適さ」を目指すものであったのに対し,今後はこれに加えて「心理的快適さ」の概念を取り入れ,衣服を着用することを個人にかかわる事柄ととらえて指導する方向に変化しつつあることを示している。 本論文は,これらをふまえ,大学生に着装教育についての考えや意見,これまでの学習経験などを調査し,その結果を参考にしながら「個性を生かす着用」の指導にあたって現場でどう取り組むべきか,どのような点をふまえるべきかについて,筆者の考えを示すものである。(なお,「身体的快適さ」および「心理的快適さ」は,筆者の命名による。)}, pages = {25--33}, title = {被服教育における「個性を生かす着用」の指導に関する一考察}, volume = {1}, year = {2002} }