@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00012675, author = {我妻, 則明 and 黒木, 俊秀 and 中村, 敬 and 三ケ田, 智弘 and 寺島, 正明 and 佐々木, 信子 and 森, 美保子}, issue = {2}, journal = {日本森田療法学会雑誌}, month = {Oct}, note = {東日本大震災が2011年3月11日に起きた後,同年5月,日本森田療法学会常任理事会において本学会も災害対策委員会を設置し,被災者の「心のケア」に寄与することが決定された。2011年11月6日に,被災者を対象とした研修会と相談会を岩手県宮古市で実施した。教員を対象とした研修会と相談会を,2012年9月16日に岩手県釜石市で,同年10月21日に同県宮古市で実施した。支援者を対象とした連続研修会を,2013年5月26日,6月23日,7月28日,8月25日に宮城県仙台市において実施した。また,被災者を対象とした講演会を,10月27日(日)に,同じ仙台市において実施した。2014年には,5月22日にモスクワで開催された国際学会にて災害対策委員会の活動を発表した。これらを実施する中で,次の点が示唆された。①PTSD様の症状に対しては,森田療法的アプローチ,すなわち,当時を思い出すなどつらい感情はそのままにして,目の前のやるべきことをやっていくというアプローチは,支援者のみならず被災者にも受け入れられ易かった。②森田療法は,単に症状に対する治療法だけではなく,生活に対する態度,さらに人生に対する態度を扱うので,多くの方が犠牲となり「死」を身近に体験した被災地では,適用し易い方法であった。③以前にパニック障害などの不安障害を森田療法で克服した場合,その克服体験から教訓を得て,震災後の困難に直面しても,森田療法的アプローチにより,再発を防げることが示唆された。④ロシア国内ばかりでなくヨーロッパ諸国にも,被災者支援への森田療法的アプローチを展開する可能性があるように思われた。⑤被災者の心理的問題は,例えば,アルコール依存症,児童虐待,アスペルガ一障害等の発達障害,DV,ひきこもりなど,森田療法の適用とは言い難い問題も多く提出された。}, pages = {199--206}, title = {日本森田療法学会災害対策委員会報告}, volume = {25}, year = {2014} }