@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00012676, author = {我妻, 則明 and Ogawa, Brian K}, issue = {2}, journal = {日本森田療法学会雑誌}, month = {Oct}, note = {医療以外の相談業務にあたる専門職を養成する大学で,森田療法をどのように教育していくのかという参考にするために,心理と福祉領域の専門職を養成しているアメリカ合衆国のウォッシュバーン大学(Washburn University) での森田療法プログラムと教員を養成している岩手大学教育学部での教育を比較して考察した。このウォッシュバーン大学での森田療法プログラムは,ウォッシュバーン大学が認定したプログラムである。その結果,次の3点が日本の大学で森田療法の教育を実施する課題として挙げられた。 1 )法令による規制:日本の場合,法令により,授業の内容までが厳しく規制されている。そのため,ウォッシュバーン大学のように大学独自の森田療法認定プログラムを設けるのが困難である。現実的には,規制されたカリキュラムの中で,いかに森田療法を授業の内容として取り上げられるかということが課題となろう。 2 )授業の形態:合宿形式の授業,海外で森田療法を学ぶ授業,インターンシップという実習に相当する授業は,体験的に森田療法を学ぶという点では優れた授業の形態ではあるが,日本ではいろいろな理由で実施困難である。日本では,講義と演習という座学が中心の授業形態とならざるをえない。そのため,その講義や演習で使用する教材が,どれほど体験的な学習を可能にさせることができるのかが重要な教育上の要因となる。 3 )教材:実際の面接場面を学習するための逐語録やDVDなどの教材を作成する段階に来ている。これらの逐語録やDVDは,外来森田療法のガイドラインに示されている項目ごとに整理されて作成されるとさらにより一層効果が増すものと考えられる。また,ワークブックと言われる自学自習用の本があると教育効果が上がると思われる。 結論として,日本の大学での森田療法の教育については,我々森田療法家としてやらなければならないことが数多くあると考えられる。}, pages = {123--131}, title = {日本の大学での森田療法の教育についての一考察―ウォッシュパーン大学と岩手大学での教育を比較して―}, volume = {25}, year = {2014} }