@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00012694, author = {藤井, 知弘}, journal = {岩大語文}, month = {Jul}, note = {小学校における話し合い学習の難しさは,授業をしたものなら誰しも感じるところである。なぜ話し合い学習は立ちゆかなくなることが多いのだろうか。この点について実践的な知見から大村はまは,教師自身が「誰もが何かを言える」状態にしていないことの不備を指摘している。(*i)大村は,「話そうとするものを持たない人のいる話し合いは,国語教室で学習すべき話し合いにはならない」という。また理論的な視点からは,甲斐雄一郎が「話し合われるべき話題についての構造分析の不足」(*ii)を指摘している。話題の構造化とは,産出するはずの議論の道筋を見通しての中心的な問題構造を分析し,その構造について自覚的であることを指している。筆者もこうした先行研究を踏まえ,話し合い学習における実践として,「話題の構造化」を教師のみならず,学習者にも自覚化させる必要性を述べ,学習指導の展開も試みてきた。(*iii)しかし,学校の実践現場に入り,多く実感することは,教材化が図られ,話し合うことが設定されていてもなお,授業において発言が連鎖していかないことへのもどかしさを授業者が感じたり,一方,学習者からは,自分の発言だけに精一杯とい様子が見られることである。話し合い学習成立の困難性は,授業者,学習者,参観者それぞれが感じるところとなっている。この大きな原因は,教室におけるコミュニケーションそのものが,どのように展開していくことを事前に予測することができないことに起因しているからではないだろうか。そこで本論における問題関心を次のように設定した。○実践場面の分析に談話分析・会話分析の方法を取り入れ,質的な授業分析を行うことを通して話し合いにおける発話の機能について考察する○教師,学習者との関わりに焦点を当てて実践場面を分析してみると,話し合い学習成立のポイントは,どのように説明されうるかについて考察する}, pages = {88--100}, title = {話し合い学習成立のポイント}, volume = {12}, year = {2007} }