@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00012750, author = {砂山, 稔}, journal = {人間・文化・社会}, month = {Mar}, note = {清の厲鶚の『宋詩紀事(巻34)』には,宋の蘇過の四種の詩が採取されている。それは「送曇秀詩」「賦鼠鬚筆」「雪」「金陵上呉開府両絶句」の五首である.この中の「鼠鬚筆を賦す」の詩は,『古文真宝』では「鼠鬚筆」の題で収録され,蘇過の詩としては比較的広く知られているものである。詩中において蘇過は書聖王義之も用いたとされるこの筆について,次のように詠ずる.「肉を磔いて餓猫を餧い,髯を分ちて霜兎を雑う,架に插めば刀槊健かに,紙に落せば龍蛇騖る1)」と。 宋代随一の詩人,蘇軾を父とし,また蘇轍を叔父とする蘇過は,二蘇に近侍した。蘇軾は,「予,宝月塔銘を撰するに,澄心堂紙・鼠鬚筆・李庭珪の墨を使う」(「題所書宝月塔銘」『蘇軾文集』巻69)と述べており,蘇過もその文房趣味を継いだのであろう。この蘇過の文集『斜川集』2)を読み,合わせてこれも二蘇を継承したと見られる道教思想との関わりを以下に論ずる。}, pages = {107--124}, title = {『叙川集』を読む-蘇過と道教-}, year = {1997} }