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明治期倫理思想の一考察-井上円了の倫理学説とその問題点-
https://iwate-u.repo.nii.ac.jp/records/12765
https://iwate-u.repo.nii.ac.jp/records/12765fa975182-8334-4770-97d1-2ebb4ca4e6f9
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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![]() |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
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公開日 | 2010-03-15 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 明治期倫理思想の一考察-井上円了の倫理学説とその問題点- | |||||||
著者 |
熊田, 健二
× 熊田, 健二
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著者別名 | ||||||||
姓名 | KUMATA, Kenji | |||||||
著者(機関) | ||||||||
岩手大学人文社会科学部 | ||||||||
Abstract | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 明治期,封建教学の崩壊と欧米倫理思想の受容による日本近代倫理学の形成期の思想家の一人に,井上円了がある。 井上円了は,1858(安政5)年,新潟県の真宗の寺に生まれた。長岡洋学校(長岡中学の前身)に学んだ後,京都東本願寺の教師学校に入り(77年),真宗僧侶としての教育を受けた。78年上京して東京大学予備門に入学,85年に28歳で東京大学文学部哲学科を卒業した。84年,哲学科在中に哲学会の創立に参画,87年に哲学館(1904年,哲学館大学- 東洋大学の前身-となる)を開いた。啓蒙哲学者として広く社会に活躍,東大での師であった井上哲次郎と共に「両井上」と称された1919年歿. 井上が自ら語ったところによると,彼はもともと仏門に生まれ仏教者としての教育を受けた。しかし長ずるに従い仏教の真理性に疑問を抱くに到り,真理を求めて儒学・キリスト教を学んだ。しかしそのいずれも真理とするに足らざることを知り,後更に哲学を研究した結果,「真理は儒佛両教中に存せず,耶蘇教中に存せず,独り泰西講する所の哲学において存するを知る」に至った。更に哲学の立場に立って翻って諸宗教を考察すると,耶蘇教・儒教の真理に非ざることは明瞭であるのに対して,「独り沸教に至っては其の説大に哲理に合するを見」いだす1)。即ち井上によれば「仏教は真如の理体を教本とし因果の理法を規則とし之を宗教の上に応用して心安立命の道を教ふるもの」であり,「哲学の論理に基き理学の実験による者」2)に他ならな いのである。 この認識に立って,以後井上は啓蒙的かつ護教的哲学者として多くの著作を著した。倫理学の領域におけるものとしては,『倫理通論』(1889),『倫理摘要』(1891),及び『日本倫理学案』,『思考活論』(1893)がある。この中, 前二著と後二者との間ではその立論に大きな変化が見られる。その原因となったもの,それは-独り井上においてのみならず,広く社会に重大な影響をもたらした-「教育勅語」(1890)に他ならない。本稿においては,『倫理摘要』までを井上の長い思想営為の第Ⅰ期,『日本倫理学案』を第Ⅱ期として,その比較検討を試みる。 |
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出版者 | ||||||||
出版者 | 岩手大学人文社会科学部 | |||||||
登録日 | ||||||||
日付 | 2010-03-15 | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
書誌情報 |
思想と文化 p. 65-77, 発行日 1986-02-05 |