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  1. 010 人文社会科学 Humanities & Social Sciences
  2. 論文集

語りの「接続法」-G.ホドー,T.トドロフ編『アステカ征服物語』に現れた「声」の文化としての「語り」-

https://iwate-u.repo.nii.ac.jp/records/12822
https://iwate-u.repo.nii.ac.jp/records/12822
567f248a-f0f3-4ba2-a248-75941c252b83
名前 / ファイル ライセンス アクション
lc-p213-230.pdf lc-p213-230.pdf (615.1 kB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2010-03-19
タイトル
タイトル 語りの「接続法」-G.ホドー,T.トドロフ編『アステカ征服物語』に現れた「声」の文化としての「語り」-
著者 菊地, 良夫

× 菊地, 良夫

菊地, 良夫

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著者別名
姓名 KIKUCHI, Yoshio
著者(機関)
値 岩手大学人文社会科学部
Abstract
内容記述タイプ Other
内容記述 「ところで,わたしの意図とは,メヒコ民族やその民族の惨憺たる悲惨な最期について話す(parler)以外のなにものでもないのですから,スペイン人の征服について(…)ことこまかに語る(raconter)べきではなく」(下線筆者)
(Récits,p.347)。
これはドミニコ会土ドウランDiego Duranの文章である。彼はセビーリァ生まれのスペイン人であったが,すでに「六,七才」(Récits,p.38)の頃からメキシコのテスココで育った。後年,彼の大著『ヌエバ・エスパーニャのイ
ンディアス史および大陸付属諸島史』Histoire des Indes de Nouvelle Esagne et des Iles de la Terre ferméeが生まれるのだが,引用文は,コルテスによって征服されるアステカ帝国の歴史を語っている最中に,ふと漏らしたドウラン自身の言葉である。
<話す>(parler)と<語る>(raconter)はどちらも人間による情報伝達の行為であり,共通部分が多い。しかし,コンテクストからも分かるように,この発話は実際は作品の中に書かれているものである。<書く>(écrire)行為をしながら,作者ドウランはなぜ読者に対して<語る>のではなく,<話す>という態度を示したのであろうか。本論はこの疑問点を手がかりにして,「語り」における「接続法」的様態(modalité)1)を問題にしようとするものである。
出版者
出版者 岩手大学人文社会科学部
登録日
日付 2010-03-19
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
著者版フラグ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
書誌情報 言語と文化

p. 213-230, 発行日 1993-03-20
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