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多文化社会とコミュニケーション教育
https://iwate-u.repo.nii.ac.jp/records/12873
https://iwate-u.repo.nii.ac.jp/records/12873820a2839-8e59-4d0f-ac03-d96ce515f30d
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
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公開日 | 2010-03-24 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 多文化社会とコミュニケーション教育 | |||||||
著者 |
松岡, 洋子
× 松岡, 洋子
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著者別名 | ||||||||
姓名 | MATSUOKA, Yoko | |||||||
著者(機関) | ||||||||
岩手大学国際交流センター | ||||||||
Abstract | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 文化はそれぞれ独立し固定化されたものだろうか。文化とは一般的には,地域,時代などで切り取られた集団の有する特徴を指す。しかしながら,人や情報の流動性が急速に高まるにつれて,「自文化」と「他文化」を区別する境界はあいまいになり,異文化接触などによって変容し多様な文化性を有する個人が集団の成員の中に現れる。そして,このような個人の持つ多様性がやがて集団に影響を及ぼしはじめ,集団そのものが多文化的様相を有し,異なる文化に対し寛容な社会が出現することがある。一方,異文化と接触することによって却って自文化意識を高め,異なる文化に対して排他的な態度をとる保守的な社会が現れることも否定できない。特に未知の文化が突然現れ,それに対して何の知識も持たない場合は偏見や差別意識を高めてしまう。このような否定的な意識は,「異なるもの」への恐れの感情の表れであり,異なることに対して自らの価値観を絶対視し,相手に対してマイナスの判断を下してしまうために起こる。たとえば,多文化主義のオーストラリアやカナダでは,国家レベルでも市民レベルにおいても多文化主義実現のためにさまざまな政策,事業,活動が展開されているが,それにもかかわらずさまざまな場面で差別や偏見意識が見られる。アメリカでは最近インターネット動画サイトYou Tube上で韓国系移民が見たアメリカ社会のヒスパニック系不法移民に対する差別問題に関するビデオ(Korean Americans Model Immigrants?--Liberty Wall#2) が話題になり,ワシントンポストでも取り上げられた。アメリカは多民族国家だが,移民に対するアメリカ社会の視線は決して親和的なものではなく,このビデオの中でも見られるように「米語を話し,アメリカ人らしく振舞う」ことができなければアメリカ人としては受け入れられないと明言してはばからないアメリカ市民は少なくない。更に,米語を話しアメリカ人としてのアイデンティティを保持する移民二世以降の世代に対してさえ,肌や目の色などの外見や宗教,信条などによって偏見が持たれてしまう。移民たちは常に「自分は何人か」「自分は何者か」と いう自分に対する問いを持ち続けなければならないのが現状である。日系,ヒスパニック系,アフリカ系といった各人のルーツは外見上も内面的にもその存在に深く影響し,そしてコミュニケーションの際に自分自身も相手にとっても好むと好まざるとにかかわらず「異なるもの」を誇張する要素として機能する。 |
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出版者 | ||||||||
出版者 | 岩手大学人文社会科学部 | |||||||
登録日 | ||||||||
日付 | 2010-03-24 | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
書誌情報 |
言語と文化・文学の諸相 p. 317-327, 発行日 2008-03-21 |