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メンタルヘルスに及ぼすサポート感の効果に関する研究 : 精神科入院患者と通院患者の比較を中心に
https://doi.org/10.15113/00013024
https://doi.org/10.15113/0001302432455b8a-6883-4e64-8131-8277b8e38be4
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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![]() |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||
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公開日 | 2015-11-02 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | メンタルヘルスに及ぼすサポート感の効果に関する研究 : 精神科入院患者と通院患者の比較を中心に | |||||||||
著者 |
赤松, 直子
× 赤松, 直子
× 織田, 信男
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著者(その他) |
現代行動科学会誌編集委員会
× 現代行動科学会誌編集委員会
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著者(機関) | ||||||||||
市立函館病院 | ||||||||||
著者(機関) | ||||||||||
岩手大学人文社会科学部 | ||||||||||
キーワード | ||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | ソーシャル・サポート | |||||||||
キーワード | ||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | メンタルヘルス | |||||||||
キーワード | ||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | サポート感 | |||||||||
キーワード | ||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 精神科患者 | |||||||||
Abstract | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | ソーシャル・サポートがメンタルヘルスに及ぼす効果については、人と人との日常的な結びつきは心身の健康に好ましい影響を及ぼす(Cassel,1974)、ソーシャル・サポートはストレスの悪影響を緩衝する(Cobb,1976)、不安が低下する(太田・田中,1997)、自尊心が向上する(中村・浦,1999)など1970年代以降数多くの研究がなされてきた。ソーシャル・サポート研究が増大した理由は、周・深田(2002)によれば、ソーシャル・サポートの研究対象者は児童、高校生、会社員、失業者、夫婦、癌患者、高血圧の高齢患者など幅広く対象がいるからである。したがって、医療の領域でも研究数は多くなってきているが、精神科領域においては医療の他の領域に比べて多いとは言えない。なぜならば、Quality of Life(以下QOLと略す)研究、なかでも、本人の満足度や期待度、自己受容、自尊感情という対象者自身によって評価される主観的QOL研究(角谷・中村,1998)と同様に、研究の対象者が疫病故の知的機能の低下、現実検討力の乏しさ、他者からの評価に敏感で傷つきやすいなどといった症状で測定が困難であったり、また、測定することによって病状が悪化したり治療関係を壊してしまうことが懸念されるからである。しかし、精神科領域においても、他の領域と同様に患者のメンタルヘルスの重要性はなんらかわることはないのである。そのためには、精神科患者のメンタルヘルスを規定する要因を検討する研究は極めて重要であると考えられる。 ソーシャル・サポート研究では、ソーシャル・サポートの概念について長く議論されてきたが(浦,1992)、主観的QOL研究と同様に、サポートの受けての視点が重要と思われるので、本研究では、久田(1987)の知覚的アプローチに相当するサポートされている感情、いわゆるサポート感(supportive feelings)に焦点を合わせて研究を進めることとする。しかし、知覚されたサポートのみでは、実際のサポートと差異が生じる可能性がある。そこで今回は、面会という重要な他者が実際に行った援助行動を記述することによってサポートをとらえようとする行動記述的アプローチの視点を取り入れて測定する。 ところで、精神科医療において、1950年代からの薬物療法の発展は精神疾患の治療に画期的な変化をもたらしてきている。この発展により、アメリカやフランスなどではこれまでは入院治療が主だった治療形態も次第に地域ケアへと移行してきている。しかし、日本ではこれらの国々とは異なり、向精神薬の導入と同時に精神科病床数は増加しつづけたという事情があり、長期入院患者は依然として多い。入院が長期化する背景要因については、社会的資源の整備が遅れていること、社会的資源利用への患者自身の認識が低いこと、そして、家族側の資源的条件が乏しいことが指摘されている(大島・猪俣・樋田・吉住・稲地・丸山,1991; 大島・岡上,1992; 菊地・新開・小口・佐藤・山内,1998)。したがって、患者が退院を希望しても、家族側の経済的・身体的条件などが十分でないために、退院できないケースが現実として存在する。このような状況のもとで、入院患者のメンタルヘルスは一般に低下しやすいと考えられるが、一方で、退院した後に通院している患者と比べて果たして本当にメンタルヘルスが低下しているのか否かという問題がある。なぜならば、サポートの提供者(源)は、家族に限らないからである。つまり、入院患者は家族以外の友人や医療スタッフからのサポートを受けることにより、メンタルヘルスが低下しないことも考えられるからである。そこで、本研究では、サポート源毎に入院患者と通院患者のサポート感が異なるのか、また、それに伴いメンタルヘルスも影響を受けるのかについて検討することとする。なお、ソーシャル・サポート研究では、サポートの受け手の性に違いによりメンタルヘルスに及ぼす効果が異なることが報告されているが(和田,1998)、この点も検討の対象とすることにする。 |
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出版者 | ||||||||||
出版者 | 現代行動科学会 | |||||||||
登録日 | ||||||||||
日付 | 2015-11-02 | |||||||||
言語 | ||||||||||
言語 | jpn | |||||||||
資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||
著者版フラグ | ||||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||||
ID登録 | ||||||||||
ID登録 | 10.15113/00013024 | |||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||
NCID | ||||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||||
収録物識別子 | AA11844564 | |||||||||
書誌情報 |
現代行動科学会誌 巻 18, p. 1-8, 発行日 2002-10-05 |
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ISSN | ||||||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||||
収録物識別子 | 13418599 |