{"created":"2023-05-15T12:07:57.965023+00:00","id":13103,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"1e7aff2b-f284-41fb-87b1-eb64c4044234"},"_deposit":{"created_by":3,"id":"13103","owners":[3],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"13103"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00013103","sets":["1672:1687:1699:1701"]},"author_link":["78716","78718","78715","78717"],"item_41_alternative_title_23":{"attribute_name":"その他のタイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_alternative_title":"On the Sentence-Final Particle -Kunai Used by Young Speakers of Tohoku Dialect"}]},"item_41_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2016-01-29","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicPageEnd":"42","bibliographicPageStart":"29","bibliographicVolumeNumber":"97","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"Artes 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「あるくない?」は動詞「ある」に「クナイ」という形式が付いた形で,「あるよね?」あるいは「あるんじゃない?」と同じような意味を持つ表現として用いられる。岩手大学では,主として秋田出身の学生が多く発話していることが観察される。しかし,岩手大学でも使用しない学生の方が多く,初めて聞いて驚く人も少なくない。一方,「あるクナイ」を使用する人は,相手に驚かれて初めて通じない場合があると気が付くようである。この形は,秋田県のいわゆる伝統的な方言の範疇に入るような表現ではなく,使っている人にも方言であるという意識はない。\n そこで,本稿では,「あるくない」のような〈動詞+クナイ〉という形式が,どのような地域的な広がりを持ち,また,どのように用いられているのかについて,岩手大学の学生を対象に東北地方における実態を調査した。\n その結果,秋田県では地域的にも広く用いられ,また,待遇的にも敬体で用いられることもあるなど,用法も広いことが明らかになった。さらに,周辺への広がりという点では,秋田県の南側に接する山形県では同様に用いられている可能性があるが,岩手県・青森県・宮城県・福島県ではほぼ用いられることがないことがわかった。","subitem_description_type":"Other"}]},"item_41_full_name_3":{"attribute_name":"著者別名","attribute_value_mlt":[{"nameIdentifiers":[{}],"names":[{"name":"MORITA, Saori"}]},{"nameIdentifiers":[{}],"names":[{"name":"KOJIMA, 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