@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00013129, author = {奥野, 雅子}, journal = {アルテス リベラレス}, month = {Mar}, note = {身体的心理的問題を抱える人に対し,専門家は自らの専門領域に関与する部分でそれぞれが個別に支援を行ってきた。このように一人の患者に対して支援を分けて行うことは,二元論的枠組みに基づく近代西洋科学の立場である。ところが,20世紀半ばに米国の病院ではチーム医療が行われるようになった。近年になり「患者中心医療」という視点から米国を中心に統合的支援が実施され日本にも導入された。現在,日本の医療現場でも,患者が身体的かつ精神的の両方の症状を呈する場合,複数の専門職が同時に関わっている。特に,心身症の治療や終末期医療,HIVや遺伝カウンセリングの際は,医師・薬剤師・看護師・臨床心理士などが合同会議を実施し,チーム支援が行われるようになった。このような支援体制が教育現場でも普及し,児童生徒の不登校や学校不適応の問題について,教員とスクールカウンセラーによるチーム支援が必要不可欠となっている。さらに,児童相談所や発達支援センター,病院などの関係機関も注目され,学校との連携が求められている。このように医療や教育,心理臨床の現場でチーム支援が行われる際,その効果が向上するような専門家間におけるコミュニケーションのやりとりが必要になる。チーム支援では,専門性が異なる立場で自らの専門性を表現し,アセスメントや見解を述べていく。このとき,同一の支援方針に関するコンセンサスに至らなければならない。このコンセンサスに至るプロセスにおいて異分野の専門家間の関係性やコミュニケーションのあり方に着目することが必要になる。本稿では,クライアントに対し効果的なチーム支援を提供するために,異分野の専門家間の関係性やコミュニケーションのあり方について理論的検討を加え,考察を行う。}, pages = {1--13}, title = {チーム支援における異分野の専門家間の関係性についての一考察 : コミュニケーションの相互作用に着目して}, volume = {93}, year = {2014} }