@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00013185, author = {織田, 信男 and 堀毛, 一也 and 松岡, 和生}, journal = {Artes liberales}, month = {Dec}, note = {本研究は,3種類の日記筆記が感情に及ぼす効果を性および5因子性格特性といった個人差要因を含めて検討した。研究参加者は日本の大学生119名(男性46名,女性73名)であり,平均年齢は19.36歳(SD=2.75)であった。3種類の日記は,良いこと日記,気がかり日記,一週間日記であり,感情を測定する尺度は,多面的感情状態尺度短縮版(寺崎・古賀・岸本, 1991)を使用し,5因子性格特性は日本版NEO-PI-R性格検査(下仲・中里・権藤・高山, 1999)で測定した。結果は,男性に比べて女性は,日記をより積極的に,より深く,他者をより意識して筆記し,日記筆記の有効性をより高く評価した。日記筆記による感情の変化は,女性でのみ“倦怠”が有意に低下した。3(性格特性群)×3(日記の種類)×2(時間)の分散分析の結果,神経症の高い人は低い人に比べて,より積極的に,よりありのままに日記を筆記したが,否定的感情は神経症傾向の高い人よりも低い人のほうがより低下した。外向性の高い人は低い人に比べて,内容をより深く,よりオープンに,よりありのままに筆記したが,感情の変化では,“活動的快”で外向性×日記の種類×時間の二次の交互作用が見られ,“抑鬱・不安”では外向性と時間の交互作用が見られた。開放性,調和性,誠実性では,感情の変化において有意な影響が認められなかった。最後に,日記筆記の制限と可能性が論じられた。}, pages = {31--47}, title = {日記筆記が感情に及ぼす効果について:個人差要因の検討}, volume = {85}, year = {2009} }