{"created":"2023-05-15T12:08:02.980317+00:00","id":13206,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"c0c616a2-0b6b-42c1-97c6-5c50acd6bccb"},"_deposit":{"created_by":3,"id":"13206","owners":[3],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"13206"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00013206","sets":["1672:1687:1699:1717"]},"author_link":["78858","78859"],"item_41_alternative_title_23":{"attribute_name":"その他のタイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_alternative_title":"Heidegger and Biology : Mechanism, Vitalism, and Evolution Theory"}]},"item_41_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2008-07-07","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicPageEnd":"16","bibliographicPageStart":"1","bibliographicVolumeNumber":"82","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"Artes 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アリストテレスの場合,生命における可能態(δ´υναμις)としての質料を,現実態(εʼντελ´εχεια,εʼν´εργεια)へともたらすものが,形相としての「魂(ψυχη´, anima)」である。魂の定義は多義的であるが,その本義は,〈生きる〉という活動─栄養摂取,運動,感覚,思考─の原理として規定されており,植物・動物・人間などの違いに応じて,魂はその生命活動を具現化する形相にほかならない,とされる2)。 こうした思想を熟知していたハイデガーは,アリストテレスと同じく何らかの「生気論」に与するのだろうか。それとも,同時代の生物学において有力であった「機械論」的な発想に理解を示すのだろうか。あるいは,そのいずれとも異なる第三の生命観を主張するのだろうか。 以上のような問題意識にもとづいて,本稿ではまず,(1)ハイデガーによる生命への問いが何を意味するのかを整理する。次に,(2)ハイデガーが機械論的な生命観に対してどのような態度をとっていたのかを確認する。さらに,彼が「生物学における本質的な二歩」を踏み出したとみなす二人の生物学者──ハンス・ドリーシュとヤーコプ・ヨハン・フォン・ユクスキュル──について,(3)ドリーシュの新生気論に対するハイデガーの評価,および,(4)ユクスキュルの環世界論とハイデガーとの関係,をそれぞれ検討する。その上で,(5)生気論と機械論に対するハイデガーの批判を振り返りつつ,動物本性にかんするハイデガーによる意味規定を分析する。最後に,(6)ハイデガーにおける反進化論的な態度が何に由来するのかを考察し,その思想的な特徴を確認した上で,本稿を閉じることにしたい。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_41_full_name_3":{"attribute_name":"著者別名","attribute_value_mlt":[{"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"78859","nameIdentifierScheme":"WEKO"}],"names":[{"name":"KOBAYASHI, 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