@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00014119, author = {坂本, 有希 and 菊地, 洋一 and 武井, 隆明 and 村上, 祐}, journal = {岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要, The journal of Clinical Research Center for Child Development and Educational Practices}, month = {Mar}, note = {溶解現象は,小学校第5学年(小5)と中学校第1学年(中1)で扱われる1)2)。小5では,シュリーレン現象等の観察を通して物質が水に溶けて見えなくなることに疑問をもち,水溶液の透明性,均一性,質量保存性について学ぶ。また,溶解度や再結晶といった科学用語は使われないものの,物質が水に溶ける量には限度があることや,水温を変えたり水を蒸発させたりすることによって水に溶けた物質を取り出せることを学習する。 中1での溶解現象の学習内容は,小5とほとんど変わらないが,科学用語や,透明性や均一性を微視的に考え,理解するという要素が加わる。小5で学習した現象と再び出合い,改めて学ぶことは知識を身に付ける上で有効である。また,マクロな水溶液の現象をミクロな視点で思考することは溶解現象の理解を深めるとともに科学的思考力の向上につながる。 宗近3)や国立教育政策研究所4)は,小・中学生に対し,溶解概念についての調査を実施している。どちらの調査結果においても,従来の学習指導では小・中学生の溶解現象の理解が十分でないことが指摘されている。例えば,宗近は小5に加えて中1でも学習するにもかかわらず,学習の効果は一時的であることを示している。また,どちらの調査も中2「化学変化と原子・分子」で学習する粒子概念が水溶液に適用されていないことを示しており,知識理解,科学的思考力双方で不十分な現状がある。 そこで本研究では,水溶液における溶質の粒子モデルに加え,溶媒である水の分子運動を踏まえた思考活動を取り入れ,溶解現象を本質的に理解させる授業実践を実施した。その際,異なる学習課題を2つ用意し,学習課題が生徒の溶解現象の理解に与える影響について考察した。}, pages = {101--110}, title = {異なる学習課題が中学生の溶解現象の理解に及ぼす影響}, volume = {15}, year = {2016} }