@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00014134, author = {佐々木, 全 and 小田島, 新 and 中村, 好則}, journal = {岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要, The journal of Clinical Research Center for Child Development and Educational Practices}, month = {Mar}, note = {高等学校学習指導要領における数学科の目標は,「数学的活動を通して,数学における基本的な概念や原理・法則の体系的な理解を深め,事象を数学的に考察し表現する能力を高め,創造性の基礎を培うとともに,数学のよさを認識し,それらを積極的に活用して数学的論拠に基づいて判断する態度を育てる」ことである. 学習指導要領によって教育内容が示される一方で,近年,学習・指導方法として「アクティブ・ラーニング」が提起されている.例えば,中央教育審議会(2014)の答申「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育,大学教育,大学入学者選抜の一体的改革について~すべての若者が夢や目標を芽吹かせ,未来に花開かせるために~」では,高等学校や大学の側において,多様な生徒,学生が多様な環境の中でともに学ぶことのできる場を用意する必要があるとし,さらに,課題の発見と解決に向けた主体的 ・協働的な学習・指導方法であるアクティブ・ラーニングへの飛躍的充実を図る,としている. さて,第二筆者は,高等学校数学の教師であるが,冒頭に示した「数学における基本的な概念の理解」という重要なテーマへのアプローチを「対話型アクティブ・ラーニング」と称し開発した指導方法をもって実践している.グループワークや調べ学習など動作を伴う活動をもってアクティブ・ラーニングと称する事例が多いが,「対話型」とは,生徒と授業者の対話によって生徒の思考を促そうとする試みである.この授業のコンセプトは,「生徒が考える授業」である.生徒の思考を促すために授業者が発問し,生徒の発言に対してさらに発問を重ね,生徒の思考が深化するよう促す.これを繰り返しながら「数学における基本的な概念の理解」をめざす.この具体例を資料1として末尾に付した. そもそもこの授業の対象は,学力の定着に苦心する生徒が多い学校,学級であったが,この実施によって,生徒は自分の考えを積極的に発言するようになった.そして,考えることの楽しさ,数学的に物事をとらえることの楽しさを知り,「先生,これはどうしてこうなるのですか?」と疑問点を発言する様子も見られ始めた.かくして,第二筆者は,実践知として,「対話型アクティブ・ラーニング」授業の手ごたえを得た. このような教育現場における素朴な実践知を理論知と掛け合わせながら,両者の融合をめざしたい.そのためには,効果の実証やよりよい効果を目指しての授業改善の取組が必要である.「対話型アクティブ・ラーニング」授業においては,その効果内容と機序は未解明である.そこで,本研究では,「対話型アクティブ・ラーニング」授業の効果内容と機序について,その一端を明らかにすることを目的とする.}, pages = {275--286}, title = {高等学校の数学における「対話型アクティブ・ラーニング」授業の効果 : 生徒による「授業評価アンケート」の分析から}, volume = {15}, year = {2016} }