@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00014701, author = {藤井, 義久}, journal = {岩手大学大学院教育学研究科研究年報, Research Journal of the Iwate University Professional School for Teacher Education}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は、「いじめ深刻指数」という新たな指標を導入して、客観的な「いじめ判定」を可能にする「中学生版いじめ認知尺度」を開発し、その信頼性、妥当性を検討することである。  研究1では、45個の「いじめ」と疑われる出来事を提示して各個人の「精神的苦痛度」と「傷つき度」をそれぞれ5段階で評定して、その合算値を「いじめ深刻得点」とし、その得点を用いて因子分析を行った。その結果、精神的攻撃、身体的・物理的攻撃、人権侵害、言語的攻撃という4つの下位尺度、計45項目から成る「中学生版いじめ認知尺度」が開発された。なお、45個の「いじめ深刻得点」をそれぞれ偏差値に換算した値である「いじめ深刻指数」が最も高かった出来事は、「クラスで仲間外れにされた」(70)であった。  研究2では、クロンバックのα係数から本尺度の信頼性が確認された。また、過去1か月以内に経験した出来事ごとに付与されている「いじめ深刻指数」を単純に合算した値である「いじめ認知得点」の発達的変化やうつ得点やPTSD 得点との関係から総合的に判断して、本尺度には一定の妥当性のあることが確認された。さらに、「いじめ認知得点」とうつ得点との回帰式を用いて、「いじめ認知得点」のカットオフポイントを求めたところ、505点という値を得た。今後、この505点が中学校において「いじめ判定」を行っていく際の客観的基準となる。}, pages = {259--270}, title = {「中学生版いじめ認知尺度」の開発とその信頼性、妥当性の検討}, volume = {3}, year = {2019} }