@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00014962, author = {藤井, 義久}, journal = {岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要, The Journal of the Clinical Research Center for Child Development and Educational Practices}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,高校生を対象にして,「いじめ深刻指数」という客観的な指標を用いた「いじめ判定の在り方について検討することである。調査対象者は,公立高校に在籍する生徒( 1 ~ 3 年)275名(男子110名,女子165名)であった。  まず,大学生を対象に実施した予備調査によって収集された「いじめ」と疑われる45個のスクールライフイベントごとに,それぞれ精神的苦痛度と心的外傷度について回答を求め,その合計点を「いじめ深刻得点」とした。そして,45個の「いじめ深刻得点」の全体平均値に基づき,各スクールライフイベントごとの「いじめ深刻得点」をそれぞれ偏差値に換算した値である「いじめ深刻指数」を「いじめ判定」の客観的基準とすることにした。その結果,「いじめ深刻指数」が最も高かったスクールライフイベントは,「友達に自分が大切にしている物を盗まれた」(72)であった。また,45個の「いじめ深刻指数」を用いて,主因子法・プロマックス回転による因子分析を行ったところ,最終的に「精神的攻撃」,「人権侵害」,「物的攻撃」,「身体的攻撃」という4 つの下位尺度,計30項目から成る「高校生版いじめ認知尺度」が開発された。なお,本尺度の信頼性については,クロンバックのα係数から,妥当性については「うつ傾向」との関連性から,それぞれ確認された。  さらに,過去1 か月以内に経験したスクールライフイベントそれぞれの「いじめ深刻指数」を単純に合算した値である「いじめ認知得点」と「うつ得点」との関係について回帰分析を行ったところ,y=9.12x−40.28(x: うつ得点,y: いじめ認知得点)という正の回帰直線が得られた。そこで,この回帰直線を用いて,高校生における「いじめ認知得点」のカットオフポイントを求めたところ,105点となった。このカットオフポイントである105点が,今後,「被害者判断」でもあり「第三者判断」でもある「いじめ判定」を行う1つの客観的基準になることを明らかにした。}, pages = {77--88}, title = {高校生の「いじめ認知」に関する実証的研究}, volume = {19}, year = {2020} }