@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:02000086, author = {土屋, 直人 and TSUCHIYA, Naoto}, journal = {岩手大学大学院教育学研究科研究年報, Research Journal of the Iwate University Professional School for Teacher Education}, month = {Mar}, note = {本稿は、石橋勝治が、その初任校である岩手県大船渡尋常高等小学校の尋常科一年生担任時の思考と実践の一端を記した論考、「『ヒカウキ』と『ガッカウカヘリ』―子供の生活意慾と道徳性―」(1935・昭和10年)の記述を検討するものである。この論考は地域同人誌『國語・南方岩手』に寄稿されたものであり、『石橋勝治著作集』に収められていない論考の一つである。石橋は、「形式化された、抽象概念化された徳目をたゝ與へんとする事の不合理さ」に論及しつつ、「果して一年児の道徳性を、ふくよかに育てゝくれるものは何であらうかと内面を探る必要」を指摘し、実践の事実から、「動かなかつた『タダイマ』の教材と、心の自らに動いた『ヒカウキ』の教材」の違いを述べ、「ヒカウキ」の教材の方が「より子供さを殺さないで、子供の眞の心姿を培養してくれた」と記していた。石橋は、「兒童の原始性」、「兒童が兒童の力によつて生活する力」に目を向け、「兒童の心の躍動」のなかに「道徳性の涵養」の契機があると考えていた。そして、「一年児の生活は、すべてこれ道徳生活」であり、「道徳性の涵養は同時に子供性の涵養で」あると述べ、「出來上つた規約をそのまゝ押し賣らうと努力するよりも、子供相互、各自の力で約束を産(ママ)ませ、子供の實践してゐる約束を見逃さないで、子供の道徳的生活力を培ひ」たいと、自らの思念と展望を記していた。}, pages = {135--150}, title = {低学年児童の「生活意慾と道徳性」 : 石橋勝治の戦前岩手・大船渡校時代の所論から}, volume = {7}, year = {2023} }