@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00009031, author = {白旗, 学 and 内田, 千波 and 橋本, 良二}, journal = {岩手大学農学部演習林報告}, month = {Mar}, note = {植物の成長は,外部から獲得する資源と,それをどのように各器官に配分し利用していくか,というバランスによって決定づけられる(BAZZAZ,1997)。個体の成長,すなわちバイオマス増加は葉の光合成作用によって生じているが,光合成能力を決定する色素タンパク複合体や各種酵素タンパク質量は個体が持つ窒素量,およびその葉への配分量で決まる。そのため窒素量とバイオマス量は密接な関係を持ち,たとえば個体が持つ窒素量と葉の総生産量の間には強い関係がみられ(ÄGREN and INGESTEAD, 1987),相対成長速度と直線関係をしめすという報告もある(HIROSE,1986)。このような個体の成長と資源配分を考える際,同化器官と同様に,養分吸収器官である根へのバイオマス配分も,地上部との比率という観点を中心に重要視されてきた(BAZZAZ,1997)。すなわち,解析の対象として,地下部,地上部をあわせたいわゆるWhole Plantレベルで取り扱う必要がある。しかし,樹木についてみると,個体サイズが大きいことにより,成木を対象にWhole Plantレベルで資源配分を調べることは難しい。白旗ら(2005) は,発芽直後の子葉展開期にあるアカマツとスギについて,異なる栄養条件に対する子葉の光合成能力の変化の面で,すでに樹種特性が認められることを報告しており,この段階での個体の資源獲得と配分も,その樹種特性を反映したものになることが充分予想される。今回,アカマツを対象に,数段階の栄養条件, 光環境のもとで,発芽後約1ヶ月間栽培実験をおこない,個体内の各器官に対するバイオマス配分と窒素配分の変化を調べ,両者の聞の関係について検討した。さらに発芽後初期段階の個体成長に関して,初生葉の発達に着目し考察を加えた。}, pages = {69--73}, title = {アカマツ実生の初生葉展開期におけるバイオマスと窒素の器官別分配関係}, volume = {36}, year = {2005} }