@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00009101, author = {荒木, 千尋 and 倉持, 好 and 辻本, 恒徳 and 御領, 政信 and 岡田, 幸助}, issue = {2}, journal = {岩手県獣医師会会報}, month = {Jan}, note = {1999年4月から2004年4月に岩手県で保護され,死亡または衰弱したニホンカモシカ36例について剖検,22例については病理組織学的に検索した.雄が22例,雌が14例であり,年齢は5歳以下が12例,6~15歳が17例,16歳以上4例,不明が3例であった.死因としては事故死が17例,事故死以外が19例であった.事故死は交通事故によるものが12例と大半を占め,転落によるものが2例,3例は水死していた.事故死以外の症例では化膿性疾患が9例,急性腸カタルが2例,伝染性膿疱性皮膚炎がl例,その他が7例であった.剖検において,槍形吸虫,肺虫,胃虫,吸虫,ベネデン条虫,鞭虫,蟯虫,Eimeria,皮下糸状虫,ショクヒヒゼンダニをはじめとした外部寄生虫など,多くの寄生虫寄生が認められた.組織学的検索においては,種々の組織・臓器に化膿性病変・膿瘍がほとんどの症例で認められた.全身性皮膚腫瘤の症例は36例中5例であり,このうち3例は病理組織学的に伝染性膿疱性皮膚炎と診断された.脾臓ではヘモジデローシス,心臓をはじめとした全身の筋では住肉胞子虫症,肺では肺虫症が高率に認められた.事故死の症例は基礎疾患が比較的少なかったが,事故死以外の症例の多くは,化膿性疾患に罹患し衰弱したため補食困雛となり,里地に降りたところを保護されているのではないかと思われた.}, pages = {45--50}, title = {岩手県において保護・剖検されたニホンカモシカ36例の病理学的観察}, volume = {32}, year = {2006} }