@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00009140, author = {小林, 沙織}, issue = {1}, journal = {岩手県獣医師会会報}, month = {Jan}, note = {ラクトフェリンは鉄結合性糖タンパク質で,乳汁や唾液,涙液,鼻汁などの外分泌液中や成熟好中球の二次顆粒に存在し,局所の非特異的免疫に深く関与している.牛乳成分であるウシラクトフェリンの局所投与がネコの難治性口内炎に治療効果があることが明らかとなり,補助療法として臨床応用されている.本研究では,ウシラクトフェリンによる治療効果の機序を探るため,好中球およびリンパ球機能への影響を検討した.その結果,ウシラクトフェリンは,好中球の非特異的貧食能および殺菌能を保持させながら吸着能および補体レセプターCD35の発現を抑制した.また,リンパ球において,刺激によって誘導された炎症性サイトカインの発現を未刺激状態まで減少させた.このことから,ウシラクトフェリンは、好中球及びリンパ球に対して抗炎症効果を発揮することでネコにおける難治性口内炎の症状を緩和させていることが考えられた.さらに,ウシラクトフェリンが細胞外だけでなく細胞内へも作用している可能性が同時に示唆された.}, pages = {4--10}, title = {鉄結合性糖タンパク質ウシラクトフェリンの抗炎症作用とそのメカニズム}, volume = {33}, year = {2007} }