@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00009284, author = {佐竹, 茂 and 御領, 政信 and 岡田, 幸助}, issue = {3}, journal = {岩手県獣医師会会報}, month = {Jul}, note = {カニクイザルがペルオキシゾーム増殖誘導剤に対してどのような反応を示すかについての基礎的な背景データを得る目的で投与試験を行った.雄3匹,雌4匹のカニクイザルにdi(2-ethylhexyl)phthalate(DEHP)の1,000mg/kg/dayを28日間経口投与, 対照として,雌雄各3匹にコーンオイルを同様に投与した.電子顕微鏡検査では投与開始前に肝臓生検を実施し,投与前と投与後について動物個別に比較した.肝臓におけるペルオキシゾームおよびミトコンドリア関連酵素であるhepatic fatty acid β-oXidation system (FAOS), carnitine acetyltransferase(CAT)およびcarnitine palmitoyltransferase(CPT)活性の測定を実施した.電子顕微鏡検査では,長軸に沿ったクリステの層状配列を伴ったミトコンドリアの腫大が肝細胞に認められた.肝ペルオキシゾーム数は,DEHP投与前に比較して増加傾向を示したが,非常に軽微な変化であった.CPT活性の軽微な増加が認められたが,FAOS活性およびCAT活性に変化は認められなかった.ペルオキシゾーム増加およびミトコンドリアの腫大は雌で明確であり,反応態度に僅かながら雌雄差がある可能性が示唆された.カニクイザルのペルオキ シゾーム増殖誘導剤に対する反応は,げっ歯類に比較すると非常に弱いことが確認され,げっ菌類に比較すると,反応性が低いという点でよりヒトに類似した反応であると考えられた.}, pages = {87--97}, title = {カニクイザルの肝臓ペルオキシゾームに対するdi(2-ethylhexyl)phthalateの影響}, volume = {36}, year = {2010} }