@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00009416, author = {相川, 拓人 and 倉持, 好 and 佐々木, 淳 and 川崎, 武志 and 御領, 政信}, issue = {2}, journal = {岩手県獣医師会会報}, month = {Apr}, note = {食鳥検査では著変がなく, 食鳥解体時に大腿部内側皮下にゼリー状病変が認められた2羽のブロイラー鶏において, その病態を明らかにするために細菌学的, 病理組織学的検索を行った.病変部より細菌分離を試みた結果, Aeromonas spp. (A菌) が純培養された. 組織学的検索では毛細血管新生, 皮下結合織増生, 水腫, マクロファージの浸潤を伴う重度の蜂窩織炎がみられ, 扁平細胞に内張りされた, あるいは類上皮・巨細胞反応を伴う管腔構造が認められた.分離されたA菌を用いて感染実験を行った. 実験Ⅰでは分離菌を大腿部皮下に接種したが, 肉眼的に著変は認められず, 1羽に組織学的に軽度の炎症反応がみられたのみであった. 実験Ⅱでは, 蜂窩織炎の原因菌として知られる血清型O78の大腸菌(E. coli) とA菌との混合感染を試みた. 接種後1日目で1羽が大腸菌性敗血症により死亡した. その他の混合感染群および大腸菌接種群における病変は肉眼的, 組織学的所見からE. coli に起因するものと思われたが, 野外例と同様の肉芽組織増生は, A菌との混合感染群の方がより顕著に認められたことから, 混合感染による病態憎悪の可能性が示唆された. 実験Ⅲでは強毒型IBDVを用いた免疫抑制状態におけるE. coli, A菌混合実験を行った. E. coli接種後に14羽が大腸菌症の敗血症型, 漿膜炎型により死亡した. 全例でファブリキウス嚢が萎縮し, 組織学的にも免疫抑制状態であることが示された. IBDVとE. coli, および分離したそれぞれのA菌を混合感染させた群の一部(3/12) の皮下接種部位では野外例に類似した管腔構造, 気泡が認められた. これらのことから本疾病はA菌のみでは再現されず, 免疫抑制, 複合感染により病変が発現することが示唆された.}, pages = {69--76}, title = {エロモナス属菌が分離されたブロイラー鶏の大腿部蜂窩織炎}, volume = {37}, year = {2011} }