@article{oai:iwate-u.repo.nii.ac.jp:00009842, author = {古住, 光正 and 須藤, 武 and 阿部, 正良 and 藤原, 忠司 and 大塚, 尚寛}, issue = {147}, journal = {骨材資源}, month = {Jan}, note = {筆者らは、コンクリート構造物のひび割れ補修に関す る基礎的な研究として、(1)新しい補修方法としての真空注入方式を提案し、(2)同方式で用いる新しいセメント系補修材の開発について検討してきた。そのうち、前報では、真空注入方式の実用性の可否について報告した1)。引き続き、本報では、セメント系補修材について検討した結果を報告する。 一般に、コンクリートのひび割れ補修には、レジンモルタル、エポキシ樹脂のような樹脂系有機質材料や、ポリマーセメントスラリー、ポリマーセメントペースト、ポリマーセメントモルタルのようなセメント系無機質材料が用いられている。このうち、前者は、比較的短時間で強い付着強度が得られることから、多くの現場で用いられてきた。しかし樹脂系補修材は、コンクリートとの経年劣化が異なるため、二次劣化を起こし易く、また、有機材料の溶出なども懸念される。一方、後者は、付着強度は劣るものの、比較的安価であり、環境に優しい材料であるため、今後その使用頻度は増大すると思われる。新しいセメント系補修材の検討においては、従来のものに比べ、力学的性質および化学的性質を向上させ、乾燥収縮による二次劣化をできるだけ抑制するような対策が重要である。そこで注目したのが、塗布用として実用化されているセメント結晶増殖材(以下、結晶増殖材と略す)である。 この結晶増殖材は、ポルトランドセメント、微細シリカおよび特殊な化学物質を成分としており、完全な無機質材料である。一般に、コンクリート表面の塗布材として使われており、基本的な働きは、塗布した結晶増殖材の成分のうち、触媒性の活性化学物質がコンクリート内部の毛細管空隙に浸透し、水酸化カルシウムと反応して結晶を増殖させ、内部構造を微密にすることにある。この働きについては、既に筆者らや他の研究者によって、一定の効果のあることが報告されている。2)3)4)5)6) しかし、塗布用として用いた場合、効果が著しいとは言 えず、直接、混和材としてセメントに配合した場合に効 果が期待される。 本研究では、2種類の基材セメントを取り上げ、これらに結晶増殖材を配合した場合の効果を検討し、最適な配合比を特定する中で、同補修材の常温および低温養生における強度特性、および耐酸性について検討したので、これらについて報告する。}, pages = {142--147}, title = {コンクリート構造物のひび割れ補修に関する研究(第2報)-結晶増殖材を配合したセメント系補修材について-}, volume = {37}, year = {2005} }