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  1. 010 人文社会科学 Humanities & Social Sciences
  2. 03 紀要論文
  3. 現代行動科学会誌
  4. 第22号 (2006)

時間不安、タイプA行動パターンと失敗傾向の関連性

https://doi.org/10.15113/00013031
https://doi.org/10.15113/00013031
79997218-bb5f-47d4-a1be-d3aeffabe1b1
名前 / ファイル ライセンス アクション
cbsa-n22p1-8.pdf cbsa-n22p1-8.pdf (347.4 kB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2015-11-11
タイトル
タイトル 時間不安、タイプA行動パターンと失敗傾向の関連性
著者 川原, 正広

× 川原, 正広

川原, 正広

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著者(その他) 現代行動科学会誌編集委員会

× 現代行動科学会誌編集委員会

現代行動科学会誌編集委員会

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著者(機関)
値 東北大学大学院情報科学研究科
キーワード
主題Scheme Other
主題 時間的切迫感
キーワード
主題Scheme Other
主題 時間不安
キーワード
主題Scheme Other
主題 強迫神経症
キーワード
主題Scheme Other
主題 失敗傾向
Abstract
内容記述タイプ Other
内容記述 我々は仕事の期日が迫っているときや人との待ち合わせに遅れそうな時、“時間がない”や“時間が足りない”といった時間的プレッシャーを感じることがよくある。このような時間的なプレッシャーは時間的切迫感と呼ばれる。Winnubst(1988)はこの時間的切迫感を時間に対する不安の典型的な現象の一つであるとし、時間的不安と呼んでいる。生和・内田(1991)は、時間不安があらゆる不安に共通した不安であり、その傾向が強い人は時間に追い立てられ、落ち着きのない生活態度を余儀なくされると述べている。時間の経過が不安の対象となる原因は、時間と課題の難易度が結びつくことによる情報処理量に対する時間的制約感と考えられている(生和・内田,1991)。また折原(1998)は、時間のイメージや時間的評価が時間不安と深く関連することや、不安感覚が個人の時間的評価や時間イメージによって大きく異なることを指摘している。
 さて時間的切迫感を主な特徴とする時間不安は、ストレスやタイプA行動パターン、強迫神経症など精神的健康や精神障害との関連が多く検討されている。たとえばAbraham(1965)は金銭的強迫態度と時間に対する強迫態度の関連について検討を行ない、強迫神経症者の多くにお金と時間に対する強迫的態度が認められることを指摘している。またFriedman & Rosenman(1974)は、タイプA行動パターンを有する人の最も顕著な特徴として時間的切迫感をあげている。
 またその一方で時間不安、タイプA行動パターンは、個人の失敗傾向との関連についての検討もいくつか行われている。Fletcher, McGeorge, Flin, Glavin & Maran(2002)は、ストレスフルな状態や、時間的に切迫した状態の中で発生する問題が能力の限界を超えたとき、状況の中に潜む潜在的なエラーと結びつき、安全についての意図しない結果につながると述べている。また、Wallace, Kass & Stanny(2002)は、失敗傾向とタイプA行動パターンの関連について、認知的失敗の傾向を測定するCognitive Failures Questionnaire(CFQ ; Broadbent, Activity Survey(JAS ; Zyzanski & Jenkins,1970)を用いて検討を行い、双方の間に関連性があること見出している。さらにRothroch & Kirlik(2003)は、熟練した作業者が、時間的に切迫した状況で、まれに起こる予測できない事象に適応することができず、エラーを起こす可能性があると指摘している。このような知見を考慮すると個人の時間不安やタイプA行動パターンと失敗傾向の間には何らかの関連が推測される。しかしHobbs(2001)は、時間的切迫感と失敗行動の関連について、物忘れなど記憶に関するエラーである「ラプス」や、適用するルールやルールの適用の仕方を知らないことによって生じる「知識ベースのミステイク」と関連すると考えられるが、その実証的な検証は全く行われていないと述べている。またWallace et al.(2002)も、認知的失敗とタイプA行動パターンの関連は今日まであまり深く検討されていないと述べている。HobbsやWallace et al.の知見は、時間的切迫感やタイプA行動パターンと失敗傾向の関連についての検討が不十分であることを指摘しているものと考えられ、双方の関連についてはさらなる実証的な検討が必要と言えるであろう。そこで、本研究では時間不安、タイプA行動パターン、失敗傾向に関する質問紙調査を用い、双方の関連性について検討を行った。
出版者
出版者 現代行動科学会
登録日
日付 2015-11-11
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
著者版フラグ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
ID登録
ID登録 10.15113/00013031
ID登録タイプ JaLC
NCID
収録物識別子タイプ NCID
収録物識別子 AA11844564
書誌情報 現代行動科学会誌

巻 22, p. 1-8, 発行日 2006-10-03
ISSN
収録物識別子タイプ ISSN
収録物識別子 13418599
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Ver.1 2023-05-15 13:56:27.685341
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