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〈無調のメロス〉を聴く : ヨーゼフ・マティーアス・ハウアーによる12音音楽と雑音音楽の対比をめぐって
https://doi.org/10.15113/00010861
https://doi.org/10.15113/000108619713f922-0bd0-4695-8bd3-b7ba0175c9a8
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
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公開日 | 2014-04-23 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 〈無調のメロス〉を聴く : ヨーゼフ・マティーアス・ハウアーによる12音音楽と雑音音楽の対比をめぐって | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | Listening to the ‘Atonal Melos’ : On Josef Matthias Hauer's Contrast Between the Twelve-ton Music and the Noise Music | |||||||
言語 | en | |||||||
著者 |
木村, 直弘
× 木村, 直弘
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著者別名 | ||||||||
姓名 | KIMURA, Naohiro | |||||||
著者(機関) | ||||||||
岩手大学教育学部音楽学研究室 | ||||||||
Abstract | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | フーゴ・フォン・ホーフマンスタール(Hugo von Hofmannsthal, 1874-1929)らと並び世紀転換期オーストリアを代表する詩人として知られるライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke,1875-1926)は,第一次世界大戦後の1919年8月15日にスイスのソリオで,ある詩を書き上げ,二日後,タイトルがないままその清書稿を出版社(1901年創立のインゼル書店 Insel-Verlag)社主カタリーナ・キッペンベルク(Katharina Kippenberg, 1876-1947)に送った。リルケは本来,この詩に「実験 Experiment」というタイトルをつけたかったようだが,結局この詩の出版時(同社広報誌『インゼルシッフ Das Inselschiff』創刊号所収,1919年10月刊)には出版元の意向により,「原-雑音 Ur-Geräusch」という,本文中に1回だけ登場する語がタイトルとして採られることになった。後で触れるこのエッセイの内容からすれば,「実験」の方がより相応しいタイトルと考えられ,リルケ自身も「原-雑音」というタイトルを気に入っていなかったのだが,第一次世界大戦前後は,芸術分野で,雑音あるいは騒音がクローズアップされた時代であったことも,出版社によるこのタイトル選択に影響していたように思われる。たとえば,イタリアの作曲家バリッラ・プラテッラ(Francesco Balilla Pratella, 1880-1955)が「未来派音楽宣言 Manifesto dei musicisti futuristi」を発表したのが1910年10月11日,同じくイタリア未来派の画家・作曲家ルイージ・ルッソロ(Luigi Russolo, 1885-1947)が論文「騒音の芸術 L'arte dei rumori」を発表したのは1913年3月11日で,同年にはルッソロの代表曲《都市の目覚め Risveglio di una città》が作曲されている。1914年4月には,騒音楽器「イントナルモーリIntonarumori」(「調律」された「騒音」機械の意)によるコンサートが,ルッソロや未来派の創始者である詩人フィリッポ・マリネッティ( Filippo Tommaso Marinetti, 1876-1944)によって各地で始められた。こうした動きは第一次世界大戦後も続き,1931年に西洋芸術音楽史上最初の打楽器アンサンブル用の楽曲《電離 Ionisation》を作曲することになるエドガー・ヴァレーズ(Edgard Varèse, 1883-1965)も,1921年に,未来派やイーゴリ・ストラヴィーンスキイ(Igor Stravinsky, 1882-1971)に影響され,サイレンを含む大編成の打楽器群をもった4管編成の管弦楽曲《アメリカ Amériques》を作曲している。また,アーノルト・シェーンベルク(Arnold Schönberg, 1838-1889)に先駆けて独自の12音技法を発展させたことで知られるオーストリアの作曲家・音楽理論家のヨーゼフ・マティーアス・ハウアー(Josef Matthias Hauer, 1883-1959)も,1919年,最初の12音音楽作品である,ピアノあるいはハルモニウムのための〈ノモスNomos〉作品19を発表した。彼は,その後,独自の44のトローペ理論に基づく1000曲を越える《12音遊戯 Zwölftonspielel》の作曲のほか,『音楽的なるものの本質について Vom Wesen des Musikalischen』(1920年),『メロスの解き明かし Deutung des Melos.』(1923年),『メロスからティンパニへ Vom Melos zur Pauke』(1925年),『12音技法 Zwöftontechnik』(1926年)等の音楽理論的書物や,雑誌論文,マニフェストを著すことになる。ハウアーもまた御多分に漏れず,「雑音」について積極的に発言していた。そこで,この小論では,従来見過ごされてきたハウアーの雑音音楽観を手がかりに,同時代人による雑音や音楽に関する言説を補助線にして,彼の12音音楽観の中核的概念「純粋なメロス」を照射することを目的としている。 | |||||||
出版者 | ||||||||
出版者 | 岩手大学教育学部附属教育実践総合センター | |||||||
登録日 | ||||||||
日付 | 2014-04-23 | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
ID登録 | ||||||||
ID登録 | 10.15113/00010861 | |||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||
NCID | ||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||
収録物識別子 | AA11844473 | |||||||
書誌情報 |
岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 en : The journal of Clinical Research Center for Child Development and Educational Practices 巻 13, p. 59-78, 発行日 2014-03-31 |
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ISSN | ||||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||
収録物識別子 | 1347-2216 |